私は亜嵐に促されるままにICUにいる渉の元に向かった。

「姉貴」

「渉は?」

「手術終わって眠ってる」

私は気付いた。渉のことを心配していることに。渉の目が覚めたら本当の気持ち、言おう。

「み、ん、な・・・」

「渉!?分かるか、俺らのこと」

「おじさん・・・。あれ、紗奈、来た・・・?」

「渉。ごめん。今まで、尖って来て。これからは友達、いや兄弟としてよろしくね」

「紗奈・・・。よろしくな」