私は渉に頼まれて渉のリハビリに付いてきた。渉は、両足義足で体力を少し失っている。

「紗奈。ちょっと来て?」

「何?」

「目瞑ってて」

私が目を瞑ると、渉は覚束無い手で何かを付け始めた。

「良いよ、目開けて」

「えっ、これどうしたの?」

「星に探してきてもらった。お前にあげたくて」

「渉、ありがとう」

渉がくれたのはネックレスだった。