超スピードというには、あまりにも速過ぎる。

どんなに能力値を高めても、あれほどの速度で動く事は出来ない筈。

それこそ神速の動き…。

「まさか!」

ウラヌスが気付く。

その時には。

「御名答」

斉天大聖は両手を腰に引き、体内のオーラを手に集めてウラヌスの背後を取っていた。

「メミガや大会スタッフが使っていた転移を、真似したんだ」

何度か見ただけで、すぐに己の技にしてしまう。

それが斉天大聖の戦闘センスの高さだった。

ウラヌスの背後、至近距離から、両手を上下に開いた形で前方に突き出し、掌からオーラを放出する!

しかし。

「!?」

ウラヌスもまた、転移によって斉天大聖の超極大光線を回避した!

そして背後に出現し。

「はあああああああああああああっ!」

一気に最大能力値1垓6000京まで引き上げ、斉天大聖の腹にボディブロー!