「何処までも頭に来る野郎だっっっっっっ!」

床を蹴って走り出るウラヌス!

斉天大聖も同時に出る!

両者の拳は、互いに頬にヒット!

その衝撃に、2人の顔が歪む。

だが怯む事なく。

「だだだだだだだ!」

「おりゃあぁあぁぁあぁ!」

2人は止まる事のない拳の応酬!

ヒットしたのは最初の一撃だけ。

後は2人とも、拳を、蹴りを、全て並外れた動体視力と反射神経で回避し、捌いていく。

2人の打ち合う際に発生する拳圧だけで、観客席の仕切りがビリビリと震動する。

原始形態に覚醒したドラン人が打ち合うというのは、これ程の影響を及ぼすのだ。

「このぉっ!」

ウラヌスの回し蹴り!

これを片腕でガードする斉天大聖。

反撃のアッパーカットを放つが、ウラヌスはこれを受け止め、逆に斉天大聖の脇腹に膝を叩き込む!

表情を歪める斉天大聖。

その隙を狙って、ウラヌスの左拳が斉天大聖を殴り飛ばした!