激闘の末、全銀河系格闘大会に2人の戦士が勝ち残った。

斉天大聖、ウラヌス。

奇しくも2人とも、全銀河系でも稀に見る戦闘種族、ドラン人だ。

「斉天大聖さんのお陰で私の内に封じられていた邪神も倒され、この大会の存続そのものも守る事が出来ました。改めてお礼申し上げます」

メミガが深々と頭を下げる。

「そして無事に、この全銀河系格闘大会の決勝戦を迎える事を嬉しく思います」

決勝戦は、数多くの観客達が見守る会場で行われる。

この会場のある惑星は、辺境の星・地球の数十倍の強度を誇る為、例え神の域の能力値を持つ戦士でも、そうそう簡単に破壊する事は出来ない。

加えて観客席と試合の舞台との間にある仕切りは、ガラスのように見えるが、邪神や魔神クラスでも破壊できないほどの硬度を持つ。

安心して観戦する事ができるだろう。