「へぇ、そいつはよかった。まぁ俺は、客が満足してるかどうかより、自分がいい戦いができるかどうかだけどな」

「ふふ…斉天大聖さんらしいですね」

斉天大聖の言葉に笑うメミガ。

「そういえばよ」

斉天大聖はメミガを見た。

「確かこの大会は、2人の主催者がいるって言ってたよな。1人はメミガとして…もう1人は誰なんだ?」

「それは…」

メミガは少し言いよどむ。

「…1回戦の試合で、私が触手を操ったのを覚えていらっしゃいますか?…実は私の体内には、嘗て銀河中を荒らし回った邪神を封じ込めてあるんです…あの触手は、その邪神のもので…」

「邪神…?」

斉天大聖の表情が険しくなる。

「あ!でも今は改心して、邪悪な心はなくしています!今大会にも、私に協力して開催まで尽力してくれましたし…もう1人の主催者というのは、彼の事なんです」