残る決勝への切符はあと1枚。

斉天大聖とメミガによって、それが争われる。

2人の試合の舞台は、鉱石によって覆われた惑星。

金属を多く含んだ地表や岩山が存在する場所だ。

「斉天大聖さん、よろしくお願いします」

女神でありながら、相変わらず低姿勢のメミガ。

「そんな畏まんなよ、やりにきぃじゃねぇか」

斉天大聖は苦笑いする。

「よし、そんじゃ、やっか」

構える斉天大聖に対し、メミガはフワリと浮遊した。

「斉天大聖さんをはじめとする参加選手の皆様のお陰で、この大会は大きな盛り上がりを見せました。観覧にいらっしゃったお客様達も、ご満足頂けているようです。主催者の私としても一安心です」