「いや、確かに瀕死だったさ」

ヴァネッサは言う。

「あの時斉天大聖に吹き飛ばされ、大気圏外まで放り出され、大きなダメージを負って宇宙空間を彷徨った。お人好しな第42銀河の連中に救助され、全身を機械化されてサイボーグにされなければ、二度と戦えない体だったろう」

その後、ヴァネッサは第42銀河の者達を体よく利用して戦闘用のサイボーグに強化改造を施させ、それが完了した所で。

「滅亡させてやった。銀河諸共な。それもこれも…」

彼はギリリと歯噛みする。

「貴様らへの復讐の為だ!限りなく神に等しい、第44銀河の統括者であるこの俺様に屈辱を味わわせた、貴様と斉天大聖に対するな!」

爆発的な加速と共に接近してきたヴァネッサは。

「まずは貴様だウラヌス!」

ウラヌスの顔面に肘打ち!

吹っ飛ばされかけるウラヌスだったが。

「逃がさんぞ!」

ヴァネッサは尻尾でウラヌスの首を絡め取る。

そして彼の鳩尾に、強烈なボディブロー!

「ごふっ!」

体の芯にまで届く痛烈な一撃。

ウラヌスは喀血した。