空中にシリウスを放り投げる触手。

2本の触手は無防備なシリウスに迫り、ラッシュを仕掛ける！

まるで左右の拳で連打を浴びせるように、素早い連携で打撃を打ち続ける2本の触手。

まさに手足のように、メミガは触手を操る。

大人しく温厚なメミガが操っているとは思えない。

穏やかな目が見の顔の裏に隠された攻撃的な本性を、シリウスは見たような気がした。

しかし、今頃それに気付いても遅すぎる。

「最後です。死なない程度に抑えますから、心配しないで下さいね」

触手の先端から放たれた光球が、シリウスに直撃！

大爆発と共にシリウスは吹き飛ばされ、全身から白煙を上げながら地面に落ちた。

…そんな彼に、メミガは静かに歩み寄る。

「すぐに手当てして差し上げます…申し訳ありませんでした…シリウスさんが余りにも強いから…」