ボロボロになった斉天大聖が戻ってくる。

「大丈夫か」

「ああ…何とかな」

ユピテルに声をかけられるが、斉天大聖の表情は歪んでいる。

ユアフからのダメージか、それとも倍加1万倍による体への負荷か。

「第44銀河の統括者を倒した時に倍加1万倍を使った時も、肉体への負担は計り知れなかったようだな…戦えるのか?斉天大聖」

ウラヌスが問い掛ける。

「問題ねぇよ。この程度で音を上げるほど、柔な修行はしてねぇ」

斉天大聖は何とか笑みを浮かべて答えた。

「さぁ…最後は私達の試合ですね」

斉天大聖を気にしつつも、メミガが前に出る。

メミガとシリウスが、1回戦最後の試合だ。

2人は大会スタッフによって、試合会場へと転移された。