惜しくも敗退したユピテル。

「ありゃあ仕方ねぇよユピテル。相手が悪ィかんな。あんな強ぇ奴」

斉天大聖が言うものの。

「慰めになっていないぞ」

そう言ってユピテルは、床に腰を下ろした。

立っていられないほどのダメージ。

影月の攻撃の激しさを物語る。

「ま…殺人機械相手に死ななかっただけでも運がよかったとするんだな」

次に準決勝で影月と当たる事になるウラヌスが言った。

そんな事を話している間に。

「第3試合、斉天大聖選手とユアフ選手、こちらにお願いします」

大会スタッフが呼んだ。

「お!やっと俺の出番か。待ちかねたぞ」

掌に拳を打ち付ける斉天大聖。

ウラヌスやユピテルの試合を見て、ウズウズしていたといった様子だ。