廃墟上空で起こる大爆発!

大気の振動で、廃墟そのものがビリビリと震える。

だが。

「思ったより頑丈だな」

舌打ちするユピテル。

影月は無傷のまま、浮遊していた。

「銀河1つを滅亡させたってのは伊達じゃないらしい。だったら」

ユピテルは、額に当てた指先の一点にオーラを集中させる。

「こんな早々に奥の手を使わされるとは思わなかったが…仕方あるまい。勝たなければ元も子もないからな」

オーラが集中すると共に、ユピテルの能力値も更なる上昇を続ける。

億を超え、兆を超え、遂に能力値1京!

彼の一族の中で、ここまでの能力値を持つ戦士は存在しなかった。

ユピテルは一族最強の力を、更に高めていた。