なかなかやる。

ウラヌスは内心感じていた。

デカイ口を叩くだけあって、原始形態にまで覚醒したウラヌスの攻撃にも一歩も退かない。

宇宙犯罪者達に全く太刀打ちできず、いまや形骸化したと思われていた宇宙警備隊に、ここまでの能力値を持つ者がいるとは思わなかった。

この戦闘力…恐らくはウラヌスと互角。

能力値16京はあるだろう。

紛れもなく、宇宙トップクラスの戦闘能力だ。

これは宇宙警備隊も捨てたものではない。

今は駄目でも、次世代の宇宙警備隊は用心しなければな。

「それでも!」

ウラヌスのオーラが、更に激しくバーナーのように立ち昇る!

「この俺様に勝つには、1億年は早いがな!」

ゼロの鳩尾に、渾身のボディブローを打ち込むウラヌス!

ゼロの体がくの字に折れたところで。

「寝てろ!」

ウラヌスの回し蹴りが、ゼロを遥か遠くまで吹き飛ばした!