メミガに案内された先は、巨大な水晶玉が正面に置かれた広い客席だった。

広いといっても、中途半端な広さではない。

一体何万人の観客がいるのか。

所謂地球人タイプもいれば、グレイタイプやもっと異形の者もいる。

本当に宇宙は広いと思わされるような、様々な姿の異星人の観客達だった。

「全銀河系から、この大会の噂を聞きつけてやってきたお客様方です。あの巨大な水晶玉を通して、試合会場となる惑星での戦いの様子をご覧になられます」

メミガが斉天大聖達に説明した。

「観客なんぞどうでもいい」

ウラヌスが口を挟む。

「さっさと試合を開始しろ。一体俺の相手は誰だ。何なら全員纏めて相手にしてやってもいいぞ」