油断していれば、今ここに揃っているメンバーの誰かが殺されてもおかしくはない。

「まぁ安心しろ。故郷の長老から、『種』を貰ってきている。万が一の事があっても何とかなる」

ユピテルが言った。

彼の故郷の惑星に伝わる植物の種は、どんな傷でも治癒蘇生させる事のできる希少品。

最悪の事態にも備えられる。

「とはいえ、無茶はするなよ。種は数に限りがあるんだ。1人につき1粒程度だと考えておけ。2度死ねば、それっきりだからな」

「俺には関係ないがな。優勝すれば死ぬ事などあるまい」

不敵にウラヌスが笑った。