叫べ、叫べ、大きく叫べ!


この場にいたら駄目だ。

そう頭では分かっているのに、なぜか足が張り付いたみたいに動かなくて。


立ち止まってしまった私を畳み掛けるようにその一人が言う。



「てかさー、ミヤもこんな振り回されて飽きないワケ?実際嫌われてるみたいじゃん?最近付き合い悪いし、園田さんだって迷惑そうだし、あんな何考えてるか分からない人といない方がいいんじゃね?」


……やっぱ、私って周りからそんな風に見えるんだ。
そうだよね。私暗いし、話さないし、友だちだっていない、作りもしないし。


あはは。ハハ……。


てか、振り回してないし。勝手に向こうが付きまとってきてるんだけど。
嫌いだよ。最初から。迷惑だし。目障りだし。どこまでもしつこいし。


だから離れてほしかった。


ほら、結局こうなってるじゃん。私と一緒にいたってなんのメリットもない。デメリットしかない。
都波が傷つくだけなんだよ。


ぐるぐると暗い感情が渦を巻き始める。


やっぱり私って……――と黒く染まりかけたその時。



「――ッ、お前いい加減にしろよ!?なんも夏澄ちゃんのこと知らねぇくせに見たまんま言ってんじゃねーよ!!」


机が乱れる音とともに聞こえた都波の声。
それから戸惑いくぐもった声がそこら中に響いた。