――昼休み。
久しぶりの屋上に『やっと来れた!』と嬉々とする。
今日はラッキーなことに都波は先生に呼び出しを受けたようで、それはそれは残念そうに、嫌々と職員室へ。
これは朝から散々私にしつこくしてきた罰だと思った。
それにしても、屋上の空気がこんなにも気持ちよかったなんて知らなかった。
毎日通っているのに今更気付くなんてとほくそ笑む。
大きく背伸びをすれば、夏の香りが鼻を刺激する。
少し土臭いのも悪くないなと思ったりしている自分に『変なの』と心で呟いた。
梯子を登った先は私の特等席。
また寝転べる喜びを胸に抱いて登っていくと、梯子を登りきる寸前のところで制止した。
「……え誰」
そこには男子が気持ちよさそうに寝ていて、とっさのことにポツリと呟く。
えっ……ちょっと、そこ……、私の……。
いや、別に私の場所とは限らないけど、でも……。
男子は私がよくするみたいに、開放的に腕を広げて、自然を感じるみたいに目を閉じている。
……寝てる、んだよね?
困ったな。
まあいっか。残念だけど今日はこの人に譲るか。
そろりと梯子を降りようとした時、パチッと開いた目と合った。



