叫べ、叫べ、大きく叫べ!


【俺が夏澄ちゃんと話したいからそうしてるんだよ? そんだけじゃだめ?】


ため息をこぼした。

これは押し負けになるのだろうか。


……なんかやだな。だってこんなのまるで『いいよ』って思ってるみたいじゃん。


でも、もういっか。
交換しちゃったんだし(勝手にだけど)、私からは話すことないけど、聞くくらいなら……。



【話聞くくらいならいいよ別に】

【ほんと!?ありがとう!!】


そう素直な言葉とともに再び登場したキャラクターに思わずプフっと笑った。



【今笑ったっしょ!】

【笑ってません】

【いや笑ったね 聞こえたもん( ^罒^ )】


聞こえてるんだったら言わなくていいじゃん。


あー、この顔文字が嫌に目につく。
きっと今の彼の顔もこんな感じなんだろうな。


あーやだやだ。
交換なんてするはずじゃなかったのに。
まんまと誘導されてしまった。


気付けば人数が多くなっていて、場は賑やかになっていた。後ろの席も賑やかで……。


本鈴が鳴ると担任の中嶋が気ダルそうに入ってきて、今日は一段と寝癖が酷いなとピョンピョン跳ねた毛先を見て思った。



【中嶋寝癖酷いね笑笑笑】


机の中に忍ばせていたスマホを見ると都波からのメッセージ。


たった今思ったこと言われて、なんだか心がくすぐったくなって、ほんの少し口角を上げた。