叫べ、叫べ、大きく叫べ!


それから来る日も、来る日も、学校から帰るとドっと疲れが襲ってきた。


もうそれは毎日繰り返されるんじゃないかってくらい私に自由がない日々を送っている。


何せ、都波(あいつ)が私にしつこく付きまとってくるからだ。


『ねえ登録してくれた?』を毎日顔を合わすたびに言ってくるし、
お昼だって『一緒に食べよう!』とうざったいくらい熱量で迫ってくるし、
毎日毎日、それは犬のように……。



「おっはよーん!夏澄ちゃーん」

「……はぁ」


本当に勘弁して欲しい……。

彼に見せつけるようにわざとため息を深くつく。


毎朝がこんな感じの登場で疲れないのか、彼は。


私の反応は相も変わらず無視し続けている。それを彼も分かっているようで、挨拶をするとすぐ自分の席に着いてくれる。

そこは、感心している。


でも直ぐに。



「夏澄ちゃん登録してくれた?」


ほらきた。これで何度目……。数えられないくらいは耳にしているセリフにたこが出来そうだよ。


極めつけは、自分の席からじゃなくて、私の前にいること。


目線を合わせるようにしゃがんで、机に腕をおいて。

たまに頬杖をついて、私に笑いかけたり、覗き込んできたり……。


その度に私はなんだか変な汗をこっそりかいてて。


……近いんだよ。距離感が。おかしすぎる。