叫べ、叫べ、大きく叫べ!


『はっ、はっ、はっ』


真っ暗闇の中を息を切らして走る私。


今日もまた夢をみているみたい。


なんで走っているのか分からない。
よくこんな真っ暗闇の中を平気な顔をして走っていられるのか不思議に思う。


でも、次第に息苦しさを覚えて立ち止まった。


あまりにもリアル過ぎてこれは現実なのかと疑ってしまう。


それでも違うと言い切れるのは痛みを感じないから。


腕の皮膚を摘んでも鋭い痛みを感じない。


息苦しさは感じるのに。



『なんで私走ってるんだろ……?』


辺りを見渡しても私を追いかけてくるものは無い。
呼びかけても何も反応が無い。


そういえば私、学校――。


ああ、そうだ。
家に着いて誰もいないひとりの空間に安心してたらいつの間にか目を閉じてしまったんだ。


てことはどのくらい私は寝てるんだろう。

夢なのに現実ですやすや寝ているであろう私を思う。