“このままサボろっかな”
なんて思ったことは山ほどある。
でも、そうさせてくれないのは母の顔が浮かぶから。
あの日の母の表情と痛み、忘れもしない。
中学2年生のときだった。
珍しく体のダルさに襲われた私は休もうかと朝、母に言った。
けど、『このくらいで休むんじゃない』と変わらない低い声でそう制された。
仕方なく学校に行き、着いた時には頭はズキズキ、次第にふわふわして、気持ち悪くなって、まともに授業を聞くことも出来ない状態だった。
ついに、限界を迎えた私は保健室に顔を出して早退するよう促され、帰宅。
ガチャりと開ければ真っ暗な世界。
リビングに顔を出すと母がソファに座って頭を抱えてた。
ぼーっとした頭の中で警告音が響いてるのは分かっていた。
この格好をしてるときは怒りに満ちている証拠だ。
それなのに、気づけば母を呼んでいる自分がいて。
いつの間に視線はフローリングが目線の先にあって、頬に痛みを感じたのに時間がかかった。
なぜ?と口に出すことも出来ずにただただ、訳のわからない罵声をあげる母を見続けた。



