顔は無表情を貫き通すけど、心は色鮮やかだ。
そんな私は口を開いた。
「あんなに食べてるけど私カレー嫌いにならないよ」
多分馬鹿になってるんだよ、きっとね。そう付け加えると手を顎に当てながら「確かに〜」と即答された。
「でもでも!こんな生活は嫌でしょ?」
胸が傷んだ。
こんなことを言ってしまう栞那に。
「……うん。こんな生活も、自分も、」
言った瞬間『しまった』と思った。
最後は心で言うつもりだったのに、つい飛び出してしまった。
案の定、栞那は悲しい顔しちゃってる。
「ごめん、今のは無し」
「ほんとだよ。そーゆーこと言わないって約束じゃんもー」
「ごめんごめんって」
ぷくっと膨れる妹に弱い私はシスコンなんだと思う。
もう隠し通せないくらいには。
あぁ、栞那だけ傍にいれば私は私でいられる気がする。



