「おねーちゃん」
夜9時を迎えた頃、また姉妹だけの愚痴大会が始まった。
話はさっきからずっとカレーについてだ。
栞那は機関銃のように「もうやだ」「カレーになっちゃいそう」「お母さんの気分に振り回されたくない」を繰り返している。
とりあえず私は全て聞く側にたって、妹に全て吐き出させた。
「もー、カレーやだ!」
「これで10回目」
「もー、おねーちゃんも何か言ってよ。数えてないでさあ」
「だって栞那が全部言うから」
「あ、そうなの?なんだー。おねーちゃんも同じか〜」
胡座をかいて上半身をテンポよく揺らす妹。
とても嬉しそうに笑うからなんだか恥ずかしくなった。
肩まである髪で少し顔を隠す。
「でも、栞那と違うところ一つだけあるよ」
顔を上げて彼女をみると、不思議そうに見つめられ笑顔を向けられた。
その姿に小さく息を吐く。
……まったく、かわいいんだから。



