叫べ、叫べ、大きく叫べ!


入れ違いに入ってきた担任の中嶋がサラッとHRでテストの注意事項を告げると早急に放課後となった。


帰り道、前を歩くたくさんの生徒に紛れて同じ道を歩く。


笑いながら歩く2人の女子を追い越し、さらに5、6人で広がって歩く男女の群れを追い越す。


なぜか、いつも冷や汗を握る。

嫌な変な声が自分の中で響く。



『独りで帰ってるの?あの子』

『友達いないんじゃない?』

『かわいそー……』


そんな声が聞こえる。


それは自分の中で創り出された幻聴に過ぎないのだけれど、周りから見た私はすごく可哀想な人って見られてるんじゃないかって。


仕方ない。
関係ない。

私が決めたことだから。

どう思われてもいい。


そう強がっていないとどんどん深く黒に染まってしまいそう。


だから、帰り道のお供はイヤホン。

この曲は私に元気を与える。


私は私のままでいい。
この世界に君はいていいんだ。
希望は捨てるな。
君は独りじゃない――って。


素敵な音楽とともに過ぎ去っていく時間に、ほんの少しの期待をもって家へと向かった。