叫べ、叫べ、大きく叫べ!


それを聞いてよく分かった。
私は楽しむことも笑うことも、許されないのだと。


じゃあ私はどうしろっていうの?
感情を捨てろというの?
せっかく取り戻してきたのに。


またあの空っぽな私に戻るの?
少しずつだけど自分を好きになれそうだと思えてきたのに。


それに、栞那(かんな)は本当にそう言ったの?


分からない。
なんで。
私の方が羨ましいと思っているのに。
笑うことも楽しむことだって許されているのは栞那だけなんだよ?


友達だって多い。みんなに好かれて……。


そんな栞那が私に対して『ずるい』だなんて思うのかな。


最近の栞那のことは一切分からない。
あの時間だって無くなってしまった今、話す頻度も少なくなってしまったし。


分かるのは、たまに学校で見かける友達に囲まれた彼女の姿で。

ほっとするんだ。ちゃんと笑えてるって。