――そして夏祭り当日。
天気は良好!夜の打ち上げ花火も大成功間違いなし!
起きてからずっとこんなテンションでいるのは当然楽しみで仕方ないからである。
壁にかかってる浴衣に腕を通すのは午後からなんだけれど、毎日のようにバイトから帰ってきては着る練習を繰り返していた。
まさに私は小学生に戻ったようにはしゃいでる。遠足が楽しみでしょうがないみたいなそんな小学生。今の私は。
今の今までやったこともなかったメイクだってバイト帰りに化粧品を取り扱っているお店へ直行して買って。そしてバイト休みにひとり部屋に閉じこもってメイクに没頭した。
この期間、私はちゃんと“女子高生”なんだとウキウキしてしまったことも多くあって。家の中で過ごすのは危険すぎた。
顔が思わず綻びそうになるのを必死になって止めていたから。
バイト仲間――といっても私は短期アルバイト。それでも顔を合わせる回数が多い先輩なんかにはこの数週間で私の変化に気付いてくれて。
『あれ?なんか雰囲気変わったね?』
『ほんとだ!園田ちゃんかわいいっ』
お世辞でも嬉しくて表情が和らいでいくのが自分でも分かるくらい私はヘニョヘニョしたのは言うまでもない。
「はやくみんなに会いたいな」
もっと早く時間が過ぎないかな。
楽しみすぎて早く現地に行き着いちゃいそう。
あーもう少し寝てればよかった。
集合時間まであと6時間後。全然まだ先だ。
このもどかしい気持ちが幸せな気持ちへと変わる時、私は一体どんな表情をしているのだろう。
きっとこの上ない幸せな顔をしているはず。
その瞬間を写真に収めることが出来たらいいな。



