小さな会議。その間、5秒足らず。
すぐに決断した私たちの答えは。
「いいよ。実は私たちもここに行こうって話してたとこだったからね」
「お!まじ!?じゃ、グループ作っちゃお~♪」
文香がOKサインを出すと都波は嬉しそうに笑って早速手際よく操作している。
信号が青に変わり、再び歩き出す私たち。
左右には友だちがいて、後ろにも友だち?がいて。
この時間は夢なんじゃないかって思わせてくれる。けどちゃんと現実で。
「あ〜残念っ。せっかく女水入らずで楽しめると思ったのに」
「ねーっ。てか夏澄ちゃんほんとによかったの?」
「そーだよ。別に断ったってよかったんだよ?」
心配そうに確認する2人に首を振った。
「ありがとう2人とも。でも大丈夫」
そう。私は大丈夫。
2人がいるから。
都波は苦手で嫌いだけど別にここまでする必要もないの。
それに、あんな悲しそうな顔をみたらなんか可哀想に思ってきちゃって。
2人にはいつもかなり気を遣わせちゃってるし。
「こんな賑やかな夏休みははじめてだから。みんなで楽しみたいんだ」
ポロリと出た本音に左右が同時に口元に手をあてて、「夏澄っ」「夏澄ちゃんっ」と声を揃えて言ったかと思えば、両サイドから圧縮されて。
苦しげに声をあげるけれど、そのあたたかさが胸に染みて頬が緩んだ。



