理想の人は明日から……

 気持ちの良い目覚めに、ぐっーと両腕を伸ばした。

 う……ん?


 何か胸が重い?


 自分の胸に目をやると、部長の手が私の胸をがっちり掴んでいる。


「ぎゃあ―――っ」

 私は悲鳴を上げた。



「ど、どうした南!」


 部長が慌てて飛び起きた。


「部長! 胸触って嫌らしい!」


「えっ」

 部長は、自分の手を私の胸の大きさの形にして見た。


「チャラ部長のスケベ! 最低!」

 声を上げると、ベットから飛び降り部長の寝室を出た。


「チャラ部長……」


 部長の小さな呟きが聞こえたが……