理想の人は明日から……

 部長のマンションは、入った事もない高級な部屋だった。


「す、凄い。一体部長って?」


「難しい事は考えるな。こっちが南の部屋な」


 ドアを開けてくれた部屋にはシングルのベッドと机があって、ホテルみたいだった。


「いいんですか? 私が使って……」


「ああ、ゲストルームだから好きに使っていいよ」


「ありがとうございます」



「疲れただろう? お風呂先に入ってきな」



「は、はい……」
 

 なんだか、とんでもない事になっているのでは……