相手はちょっと自分とは常識がズレている南さんだ。不安になり運転する彼に問い掛けた。
「あの、今日はどちらに……?」
「今日? それは着いてからのお楽しみ」
「お楽しみ、ですか?」
「うん。まずは駅に向かって車停めて電車で移動しよう」
え、電車? 本当にどこへ行くつもりなんだろう。
ますます不安に煽られる私を乗せて最寄り駅付近にあるパーキングへ向かっていった。
「え、ここ……ですか?」
「うん。もしかして嫌いだったりする?」
あれから電車に乗って降り立ったのは上野駅。
そして南さんに導かれるがままたどり着いた先は上野動物園だった。
ポカンとしたまま看板を見上げてしまっていると、南さんが不安げに聞いてきた。
「あ、いいえ! 全然好きです、動物」
慌てて答えると、彼は安心したように肩を落とした。
ただ意外だっただけ。どこに行くのか予想できずにいたけれど、正直、動物園に来るとは思いもしなかった。電車で上野動物園なんて。
意表を突かれた場所のチョイスだけれど、正直ホッとした。堅苦しい場所だったらどうしようかと気に揉んでいたから。
「あの、今日はどちらに……?」
「今日? それは着いてからのお楽しみ」
「お楽しみ、ですか?」
「うん。まずは駅に向かって車停めて電車で移動しよう」
え、電車? 本当にどこへ行くつもりなんだろう。
ますます不安に煽られる私を乗せて最寄り駅付近にあるパーキングへ向かっていった。
「え、ここ……ですか?」
「うん。もしかして嫌いだったりする?」
あれから電車に乗って降り立ったのは上野駅。
そして南さんに導かれるがままたどり着いた先は上野動物園だった。
ポカンとしたまま看板を見上げてしまっていると、南さんが不安げに聞いてきた。
「あ、いいえ! 全然好きです、動物」
慌てて答えると、彼は安心したように肩を落とした。
ただ意外だっただけ。どこに行くのか予想できずにいたけれど、正直、動物園に来るとは思いもしなかった。電車で上野動物園なんて。
意表を突かれた場所のチョイスだけれど、正直ホッとした。堅苦しい場所だったらどうしようかと気に揉んでいたから。



