一途な御曹司は、ウブなお見合い相手を新妻にしたい

だって私が叱ったから新鮮だって理由で、ますます好きになったとか言われたって、嬉しくもなんともない。

あんなこと普通の人なら誰だって思うし言えることだもの。


「とりあえず今度の日曜日、南さんと会ってこようかな……」

ふたりっきりで会って話して、初めて見えてくることもあると思うから。

ボソッと漏らしてしまうと、お父さんの表情がパッと明るくなった。


「うんうん、一度会ってみなさい! 何回か会ってから今後どうすればいいか、決めればいいんだ。……しかし断るなら向こうから断ってもらえるよう、そこはうまくやるんだぞ?」


急に神妙な面持ちをし出したお父さんに、呆れてしまう。


南さんとのこと、応援してくれているの? それともうまくいかないでほしいの? 一体どっちなの? って突っ込みたくなってしまうよ。

「よーし、そうと決まれば父さんも協力しよう! まずは見た目で化けて惚れさせるんだ!!」