身体を離し、真面目な顔で言ってきた彼に突っ込みを入れてしまった。

「そんなことあるよ、絶対。もっと地味なものにした方がいいかな」

「え、嫌ですよ私これがいいです」

「えー、絶対だめ! 可愛すぎるんだから」

「それは南さんの勘違いです!」


相変わらず今日も私は彼に振り回されている。

「……じゃあキスしてくれたらいいよ」

「なっ……!」

とんでもない提案にパニック状態。


けれど私は彼と一緒の時間を過ごし、彼のことを知れば知るほど惹かれているんだ。


どんなに振り回されても、パニックにさせられても、彼のことが愛しくて仕方ない。

それはきっとこれからもずっとずっと――。
                    END