「お父さん……ずっと無理していたんです。今日までずっと休まず食事もろくにとらず働きっぱなしで……。大丈夫ですよね? お父さん大丈夫なんですよね?」


いつの間にか涙が零れ出し、それでも顔を上げて南さんを見つめてしまう。


「大丈夫に決まっているでしょ?」

唇を噛みしめて言うと、南さんは強く私の身体を抱きしめた。


「大丈夫だから。しっかりして、ミャー」


その後、少しして救急車が到着したけれど、お父さんの意識は戻らないまま救急車に乗せられた。

南さんは一緒に救急車に乗り、病院まで付き添ってくれた。


私から離れることなく何度も「大丈夫」と声を掛けて――。