「だから余計に日曜日は南さんにイラッときたんだよな。……違うけど例え美弥のことを疑ったとしても、信じてやれよって。俺だったら迷いなく亜優だけを信じるのに」


「海斗……」

亜優は幸せだね。好きな人にこんなに想われているのだから。

そして羨ましく思うよ。……私も南さんにそんな風に言ってほしかったな。


「なぁ、美弥……南さんとはどうするんだ? 悪いが俺は今回のこと、社長や皆に話すつもりでいる。そうすればいずれ南さんの耳にも入ることになると思うけど……お前から直接話さなくていいのか?」


そうだよね、みんなに話したら同じように苛立つはず。騒ぎ出したらいずれは南さんの耳にも入ることになるのかもしれない。でも私は……。

「正直さ、自分でもどうしたらいいのかわからないんだ」

相手が海斗だからこそ本音を漏らしてしまう。


「私……この前のことやっぱりショックで。南さんと笹本さんは幼なじみで幼い頃からずっと一緒にいたでしょ? だったら笹本さんのことを信じて当たり前なのかもしれない。……あたりまえなのかもしれないけど、せめて私のこと疑ってほしくなかった」

「美弥……」