初めて見る海斗の怒りを露わにした表情に、胸がズキズキと痛み出す。
海斗の言う通りだ。私だって許せない。――でも、この件に関して南さんはなにも知らないはず。
けれど怒りをぶつけてくる海斗を目の前にして、そんなこと言えないよ。
ただ見つめ返すことしか出来ずにいる中、海斗は視線を落とした。
「悪い、お前に言うことじゃないよな。……美弥だって辛いのに悪かった」
「ううん」
そんなことないよ、海斗が怒るのは当たり前なことだから。
「鈴木さんから他の四人の新しい連絡先を聞いたんだ。明日以降会って四人からも事情を聞いてくる。……南さんの秘書が関わっているって憶測だけで決めつけるのは、よくないと思うから。だからそれまではこの話、社長にも誰にも言わないでくれ。……もちろん南さんにも」
「……うん、わかった」
言えるわけないよ、こんな話。もし例え真実だとしても私の口からは言えないかもしれない。
お父さんにもみんなにも。……そして南さんにも。
冷静になってきたのか、海斗は大きく息を吐いた。
海斗の言う通りだ。私だって許せない。――でも、この件に関して南さんはなにも知らないはず。
けれど怒りをぶつけてくる海斗を目の前にして、そんなこと言えないよ。
ただ見つめ返すことしか出来ずにいる中、海斗は視線を落とした。
「悪い、お前に言うことじゃないよな。……美弥だって辛いのに悪かった」
「ううん」
そんなことないよ、海斗が怒るのは当たり前なことだから。
「鈴木さんから他の四人の新しい連絡先を聞いたんだ。明日以降会って四人からも事情を聞いてくる。……南さんの秘書が関わっているって憶測だけで決めつけるのは、よくないと思うから。だからそれまではこの話、社長にも誰にも言わないでくれ。……もちろん南さんにも」
「……うん、わかった」
言えるわけないよ、こんな話。もし例え真実だとしても私の口からは言えないかもしれない。
お父さんにもみんなにも。……そして南さんにも。
冷静になってきたのか、海斗は大きく息を吐いた。



