ふたりを中心に五人が抜けた穴をどうやって埋めていくか、もし本当に五人がお父さんが開発中だった新製品のサンプルやデータを盗んだのなら、同業者の元へ持っていくか、五人で完成を目指すはず。
だったらこっちが先に開発して発表してしまおうとなり、午後はいつも以上にみんな気合いを入れて仕事に取り組んでくれていたんだけど……。
お父さんは余程ショックだったのか、すっかり塞ぎ込んでしまった。
森さんと田山さんにお願いし、この日お父さんは仕事を休んだ。滅多に風邪を引かない人で、仕事を休んだことなんて一度もなかった。
お母さんの葬儀の次の日でさえ出勤していたのに。それほどお父さんにとって今回のことはショックだったようだ。
みんなが退社した後、心配する海斗と一緒に戸締りを済ませ帰宅すると、お父さんはすでに着替えを済ませ寝ていた。
海斗には居間で待っていてもらい報告すると、大きく肩を落とした。
「社長……ショックだよな。特に鈴木先輩のことは気に入っていたと思うから」
「……うん」
ふたり分のお茶を淹れるも、お互い口にすることもできない。
だったらこっちが先に開発して発表してしまおうとなり、午後はいつも以上にみんな気合いを入れて仕事に取り組んでくれていたんだけど……。
お父さんは余程ショックだったのか、すっかり塞ぎ込んでしまった。
森さんと田山さんにお願いし、この日お父さんは仕事を休んだ。滅多に風邪を引かない人で、仕事を休んだことなんて一度もなかった。
お母さんの葬儀の次の日でさえ出勤していたのに。それほどお父さんにとって今回のことはショックだったようだ。
みんなが退社した後、心配する海斗と一緒に戸締りを済ませ帰宅すると、お父さんはすでに着替えを済ませ寝ていた。
海斗には居間で待っていてもらい報告すると、大きく肩を落とした。
「社長……ショックだよな。特に鈴木先輩のことは気に入っていたと思うから」
「……うん」
ふたり分のお茶を淹れるも、お互い口にすることもできない。



