「……お父さん?」
鍵が空いているしいるんだよね? てっきりもう仕事をしているとばかり思っていたのに。
ゆっくりと足を踏み入れ、キョロキョロしながらお父さんの姿を探していくと、奥にあるドアが開いた状態の社長室の中で、立ち尽くしているお父さんを視界が捉えた。
すぐに駆け寄るものの、微動だにせず立ち尽くす姿に違和感を覚える。
「お父さん、どうしたの……?」
明らかに様子がおかしい。声を掛けると、お父さんはやっと私がいることに気づいたのか身体を震わせ、ゆっくりと振り返った。
そして目が合うと、お父さんの目は潤み出し身体が小刻みに震え出す。
「え、どうしたの? どこか具合が悪いの!?」
お父さんの肩に触れた途端、お父さんは崩れるように膝をつくと、拳をギュッと握りしめ床を叩き始めた。
こんなお父さんを見るのは初めてで、困惑してしまう。
なにも言えずしゃがみ込むと、お父さんは私が手にしていた封筒に気づき、素早く奪い取った。
鍵が空いているしいるんだよね? てっきりもう仕事をしているとばかり思っていたのに。
ゆっくりと足を踏み入れ、キョロキョロしながらお父さんの姿を探していくと、奥にあるドアが開いた状態の社長室の中で、立ち尽くしているお父さんを視界が捉えた。
すぐに駆け寄るものの、微動だにせず立ち尽くす姿に違和感を覚える。
「お父さん、どうしたの……?」
明らかに様子がおかしい。声を掛けると、お父さんはやっと私がいることに気づいたのか身体を震わせ、ゆっくりと振り返った。
そして目が合うと、お父さんの目は潤み出し身体が小刻みに震え出す。
「え、どうしたの? どこか具合が悪いの!?」
お父さんの肩に触れた途端、お父さんは崩れるように膝をつくと、拳をギュッと握りしめ床を叩き始めた。
こんなお父さんを見るのは初めてで、困惑してしまう。
なにも言えずしゃがみ込むと、お父さんは私が手にしていた封筒に気づき、素早く奪い取った。



