きっぱりと断言する彼女の目は自信で満ち溢れていて、まるで自分は南さんのことなら、なんでもわかると言いたそうにも見える。
けれどそう、なのかもしれない。幼いころからずっと一緒に過ごしてきた笹本さんだからこそ、強くキッパリと言えるのかもしれない。
「ですから私は、あなたのためを思って颯馬にアドバイスしました。あなたに嫌われるようなデートプランを提案したのも、そのひとつです」
「……え」
思わず声を上げてしまう。
あの日のデートは、ハッキリ言ってとても楽しかった。
なにより南さんが私に合わせて場所を選んでくれたのが嬉しくて、意外な彼の一面をたくさん知ることができたから。
確かに南さんは友達に相談にのってもらったと言っていた。……言っていたけれど、まさか笹本さんが考えたプランだったなんて。
「会長はどんなお考えでいるのか存じませんが、これから私がお話することは、あなたのためを思ってのことだとご理解ください」
彼女は一呼吸置き、厳しい口調で話し出した。
けれどそう、なのかもしれない。幼いころからずっと一緒に過ごしてきた笹本さんだからこそ、強くキッパリと言えるのかもしれない。
「ですから私は、あなたのためを思って颯馬にアドバイスしました。あなたに嫌われるようなデートプランを提案したのも、そのひとつです」
「……え」
思わず声を上げてしまう。
あの日のデートは、ハッキリ言ってとても楽しかった。
なにより南さんが私に合わせて場所を選んでくれたのが嬉しくて、意外な彼の一面をたくさん知ることができたから。
確かに南さんは友達に相談にのってもらったと言っていた。……言っていたけれど、まさか笹本さんが考えたプランだったなんて。
「会長はどんなお考えでいるのか存じませんが、これから私がお話することは、あなたのためを思ってのことだとご理解ください」
彼女は一呼吸置き、厳しい口調で話し出した。



