でも、これは、白浜さんのため……。

「ひまり?なんか変だよ。どした?」

「ううん大丈夫だよ。ちょっと眠いだけ」

いつものように美奈に話したいところだけど、
これに限っては、白浜さんの個人情報も含んじゃうから。

気軽に、他の人話したら悪い。


ふと、廊下を見ると、たまたま白浜さんが歩いていた。

白浜さんは私を見ると、 にこっと微笑んだ。

私には、悪魔のように見えた。