「こっちこっち!」

アメリカ行きのゲートの前で、太陽が手を振ってくる。

「お前、向こうの奴らにいじめられたりするなよ」

「太陽みたいなのがいなかったら大丈夫」

「おい!」


幼馴染3人でいられる最後の時になるかもしれない。

そう思うと悲しいけど、最後にこうやって

いつもみたいに過ごせて良かった。


太陽が、私に声を潜めて言ってくる。