教室に入ろうとすると、中から物音が聞こえた。

嫌な予感。

やっぱり……… 太陽だった。


「何してんのよ」

私は中に入る。


「影が職員室に用事あるっていうから、待ってんの」

「そ、そう」

忘れ物をとって、私はできるだけ自然に立ち去ろうとした。

「か、彼女、できたんでしょ?白浜さんのこと好きだったって
知らなかったなー。お幸せに。じゃ!」



「待てよ」