そして、佑介はいきなり、私の後頭部を左手で押さえて自分の薄っぺらい唇を私の唇に強引に押し付けてきた。
そして、キスをしながら私のことをベッドに私の頭をしっかりと支えながら優しくゆっくりと倒していく。
そのせいでベッドがギシッと軋む音が静かな部屋に響く。
突然のことに私の頭はショート寸前。
な、何が起こってるの…!?
なんで私はキスされてるの…!?
「ちょ…佑介…」
「浮気者にはお仕置きを…ってな」
う、浮気者って私のこと…!?
私、浮気なんてした覚えはないんですけど!
テンパる私にニヤリと不敵な笑みを浮かべている佑介。
どんどん、角度を変えて深くなっていくそのキスにだんだんと意識が朦朧としてくる。
だけど、佑介はそれを分かってか突然唇を離した。
「もういいから、帰れば?」
さっきの甘い表情とは真逆の冷めたような表情で私を見つめる彼。
そんな彼を見て私は瞳に涙を溜める。



