「!?」



「啓くん…ありがとう。私も…啓くんが好き…。大好き」



「えっ…」



オレは思わず由良を抱き締めていた腕を離してしまう。



「でも由良…関と付き合ってるって…」


「アハハ!嘘だよ嘘!騙されたね、啓くん♪」




―だ…騙された!!?



「じ…じゃあフラれたの?」


「うん。フラれちゃった。えへ☆」



え…えへ…



「でも何でそんな嘘ついたんだよ!?」


「だって…こういう嘘つけば啓くんがヤキモチ妬いてくれるかなぁー?と思ったの!」




マジで!!?




結局、その嘘にまんまと引っかかってしまったオレって一体…