「お誕生日おめでとうございます」
「おいくつになられたんですか?」
「本当にお綺麗で・・・・・・」
「お父様も鼻が高いでしょうに」
「いえいえ・・・ありがとうございます」
そう、今日は私の誕生日。
夜、我が家はパーティ会場と化した。
高そうなスーツを着たお偉いさんたち。
色とりどりのドレスを身にまとった大御所女優たち。
有名な俳優、アーティスト、スポーツ選手・・・・・・。
大勢の方々に口々にお祝いの言葉をもらい、私は教わった通りの受け答えを丁寧にしていく。
みんな、私のために来てくれたのだから。
「・・・・・・わけじゃないけどね」
ふと見れば、お父様の周りには私の十倍ほどの人だかりができている。
現・香宮グループの社長 香宮 紅陽(コウヨウ)。
みんな、お父様と繋がりを持ちたくて必死な人たちだ。


