「待て、彼の言う事にも一理ある!

逃げ道として使うなら、

あまり複雑な仕掛けにして、

手間取る様では追いつかれる、

そうならない為には、

簡単に開く様にしておいた方が良いだろう…

俺ならそうするがな!」

デイビット中佐は更に続ける。


「君達はせっかく彼がひとつの可能性として意見を言ってくれたのに、

年齢や階級を理由に、

提案を却下すると言うのか!

とにかく押してみろ!」

デイビット中佐の指示を受け、

数名の部下達が壁を押し始めた。


すると徐々に壁が動き出し、

その奥に洞窟が現れた。


その洞窟を目にした兵士達は、

驚きを隠せずにいた。


その直後、

洞窟を前にしたデイビット中佐が、

部下達に指示を出す。


「あったではないか!

すぐに後を追うぞ、

ついて来い!」

テリーたちの後を追い、

洞窟の中を進んでいく彼ら。