「話はこの辺にしてもう寝よう、

明日は早いからな」

テリーに促され、

眠りにつこうとする武彦であったが、

この言葉により今が夜だということを知り、

それにより一つの疑問が生じた。


それは地下にあるこの部屋で、

どうやって時間を知るのか、

時計もなく薄暗いこんな所では、

今が昼なのかそれとも夜なのか、

それすらわからないじゃないか。


この事をテリーに尋ねると、

テリーは天井の隅を指さした。


「さっきもケイが言っていたが、

ここはちょっと借りているだけなんだ!

かつてはこの辺にも、

近代的な建物が建ち並んでいたが、

戦闘により全て破壊されてしまった…

そして誰もいなくなった、

空き家同然のこの家を、

我々の仲間達が隠れ家として使っていたんだ、

だがそれも今では使われなくなった、

そこを今一時的に借りているという訳だ」