「何ですかそれ、
それではうちが悪いみたいじゃないですか!
私の育て方に間違いがあるはずがないんです、
だったら悪いのは学校に決まってるじゃないですか」
「お母さん私思うんですけど、
どちらが悪いという事はないんじゃないですか?
何処のご家庭でも子育てに関しては試行錯誤の繰り返しだと思うんです」
「何言ってるんですか?
こうなったのもあなた達教師がしっかり教育しないからいけないんじゃないですか!
私ばかりがいけないみたいな事言わないでください!」
「待ってくださいおかあさん!
確かに私達は教育者であり子供達に勉強を教えるのが仕事です、
ですがどんな教育のプロであっても親御さんの協力が無い限り限界があるんですよ」
「そうやって責任逃れをするんですか!」
「そんな責任逃れなど…
私は武彦君のためを思って言っているんですよ、
そんなことよりもっとお子さんとコミュニケーションをとってください」
「そんな事言われなくても分かってます、
ほっといてください」
そう言うと怒って帰ってしまった。



