「武彦君こんにちは」
小松崎が笑顔で挨拶をするが、
武彦から挨拶が返ってくる事は無かった。
「今日は君に一つ、
提案を持って来たんだ、
もし教室でみんなと一緒に勉強するのが嫌だったら教室には来なくて良いから、
取り敢えず保健室で教頭先生と一緒に勉強しないか?
それで慣れてきたら少しずつみんなのいる教室に行く様にしたら良いんじゃないかな?」
終始笑顔で話し掛ける小松崎であったが武彦からの返答が返って来ない為、
今度は岡嶋が話し始めた。
「どうだ?武彦君、
始めは一週間の内の一日だけでも良いんだ、
そこから少しずつ二日・三日と学校に来る日を増やしてくれれば良いんだよ、
どうかな?学校に来てみよう」
この時隣で説得を聞いていた美智代が、
武彦に対し意外な言葉を口にした。



