そして翌週、
今度は小松崎教頭と共に武彦の家を訪ねた岡嶋、
だが美智代の応対は相変わらずである。
「また来たんですか!
何度来ても同じです、
帰ってください」
不機嫌な表情を見せながら言う美智代とは対照的に、
笑顔で話しかける小松崎。
「そう言わずに武彦君と話をさせて頂けませんか?
武彦君が学校に来てくれる様になるまで何時まででも伺いますよ」
こんな事を言われてしまった美智代はそのつど追い返すのも面倒になってしまい、
仕方なく武彦に会わせる事にした。
「分かりました、
呼んで来ますから待っててください」
岡嶋と小松崎をリビングに通した後、
渋々武彦を呼びにいく美智代。
数分後武彦がやってくると、
真っ先に武彦に話しかけたのは教頭の小松崎であった。



