それに気付いた美智代が、

ゆっくりと起きあがってみると、

武彦の指が動いており、

顔の方に目を向けてみると、

武彦の目がゆっくりと開いていた。


「武彦、武彦!」

ナースコールを押し、

医師を呼ぶ美智代。

「看護士さんすぐ来て下さい!

武彦が…武彦の意識が…」

すぐに医師達が駆けつけ、

武彦の診察を行う、

「もう安心でしょう…

あとは回復を待つだけです!」

「よかった…

ありがとうございます!

ありがとうございます!」

美智代は医師達に何度も頭を下げる。


医師達が病室を出た後、

美智代は武彦の方へ振り向くと、

突然叱りつけた。